保育士実技試験では、
筆記試験のように○×で点数がつくような
はっきりとした合格基準は分かりません。
ですが、実技試験【言語】の概要では、
【求められる力】
令和5年 保育士実技試験 概要(言語に関する技術)より
保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。
と、あります。
このページでは、
- 実技試験「言語」で重要なポイントとは何か
- 合格した私が、練習や本番で実際に気をつけていたこと
をお伝えしていきます。
少しでも参考になれば嬉しいです。
【言語】しっかりとした大きな声で、はっきり話す
「求められる力」にも書かれているように、保育士として必要な基本的な声の出し方が見られています。
- 3歳の子どもたち(15人程度)に声が行き届いているか
- お話を聞き取りやすくするために、滑舌よく、はきはきと話せているか
まず「お話を聞かせる」ために、1番基本となる部分です。
実際に保育士となった後も、
複数の子ども達の前で
お話・手遊び・次にすることの説明など
おこなう機会はたくさんあります。
人それぞれ、
話し方や、その人が持つ雰囲気は
元気いっぱいだったり、
落ち着いていたりはしますが、
声が聞き取りやすいことは
とても大切なので意識して練習しましょう!
【言語】台本が、3歳児が楽しめるお話になっているか
自分で台本を作った場合は、
3歳児にお話しするのに最適な内容になっていることが大切です。
- 言葉や表現が難しすぎないか
- 飽きさせない工夫があるか
自分で台本を作る場合でも、絵本など参考にされることが多いと思います。
その場合、絵を楽しみながらの文章になっているので
聞くだけで分かるような表現にかえながら、
3歳児向けに、分かりやすい言葉にかえていく必要があります。
また、3歳くらいを対象にした
昔からある名作絵本を読んでみて、
- 繰り返し言葉にする楽しさ
- 子どもが喜ぶ言いまわし
なども参考にするといいですね!
【言語】ほぼ3分で話す練習をする
言語の実技試験では、お話の制限時間は3分です。
試験本番はタイマーで計られていて、
3分経過のアラームが鳴ったら
お話の途中であっても
すぐに止めなくてはいけません。
そのため、ほぼ3分で(足りないよりは少しオーバーするくらい)で話す練習が必要です。
台本を読む練習の時から時間をはかって
3分数秒で話し終えるように練習していくと安心です。
なぜ3分+数秒なのかというと、
本番は緊張して
どちらかというと早口になりやすいから。
早く終わってしまうと、
3分経つまでは席を立つことは出来ないので、
ただニコニコ笑顔で試験官さんたちを見つめることになり
ちょっと気まずいです…笑
時間ピッタリであっても、
少しオーバー、もしくは早く終わってしまっても
合格された方はいらっしゃいます。
もちろん3分ちょうどを目指して練習していきますが
そこまで神経質にならずに
イキイキとお話しできるといいですね。
【言語】表情豊かに、子ども達に向かって話せているか
お話は、声だけでなく
話し手である大人の「表情」や「しぐさ」でも伝えることができます。
3歳の子ども達が楽しめるように、
表情豊かに、お話の場面に合わせて簡単なジェスチャーも入れながら
話していきましょう。
また、15人程度の子ども達を想定しているので
1か所だけを見つめながら話さないほうがいいです。
15人が目の前に集まって座っているつもりで、
そのあたりの全員に話しているように見回しながらお話していって下さいね。
↑上記の事を出来ているか、動画やビデオで撮影して、見てみて確認する
試験本番と同じように暗記してできるようになったら、
実際に練習の様子を動画をとって、自分で見てみて
出来ているか確認しましょう。
自分でできていると思っていても、
映像にして客観的に見てみると
- 思っていたより、声が小さかった
- 表情が硬かった
- 動きがぎこちなかった
など気がつくことがでてきます。
もちろん、思っていた通りに良い感じにできていれば
その確認にもなります。
これは絶対やってほしい!第三者の前でお話をして、アドバイスをもらう
自分で確認して、いい感じにできるようになったら
次は、自分以外の誰かに見てもらいましょう!
見てもらえる方に
この「言語」実技試験で求められている内容を伝えた上で、
本番と同じように、自分のお話を聞いてもらい、出来ているか評価してもらいます。
(もし可能であれば保育関係者の方がベストかと。)
自分で、できているか判断するだけではなくて、
他人から見ても出来ているかの確認がとても大切!
人前でお話することで、本番への自信にもつながります。
入室、退室時にも、社会人としてのマナーを忘れない
とても基本的なことですが、
社会人として最低限のマナーは忘れないようにしましょう。
試験本番は、どこかの会場の個室で行われます。
(私の場合は30名ほどが授業できるような一般的な教室でした)
- 試験を行う部屋への入退室時には挨拶をする
「失礼いたします」「ありがとうございました」など - 身だしなみはきちんとしておく
髪はぼさぼさしていないか、服装はしっかりした印象を与えられるよう着ているか
働きたい保育園・施設・会社などに面接を受けにいくつもりで準備するといいですね!
本番は緊張するので、どんな状況でも3分のお話はスラスラ出てくるように繰り返し練習する
最後は、練習をくりかえして、
「やれることは精一杯やった!大丈夫!!」という自信をもって本番にいどみましょう!
試験本番は、本当に緊張します!
しかも、泣いても笑っても3分(入退室ふくめても5分くらい?)で終わってしまいます。
私は、保育士になる前は接客業でしたし、
人前で話すことにはあまり抵抗がない方でした。
それでも、本番直前の、廊下で順番待ちをしている時は
心臓がバクバクしてきてどうしようかと思いました。
- すでに保育園で保育補助などされて働いていらっしゃる方
- あまり人前で話すのが得意でないという方
色々な状況の方がいらっしゃると思いますが、
保育士実技試験の「言語」というのは
子どもたちが実際にお話を聞いてくれるわけでもなく
ピリッとした空気のなかでやる可能性が高いです。
あらかじめ、練習通り以上はできないと思って
どんな状況になっても3分のお話はできるようにしていって下さいね!
この「言語」と、もう1つの選択科目が30点さえ超えれば
念願の保育士資格が手に入ります!!
筆記試験にくらべると、
本番はあっという間ですので、楽しんで挑戦してください♪
応援しています!!
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