【保育士試験】筆記試験9教科はどんな内容?難易度を実体験からレビュー

保育士試験 筆記試験9科目の内容とは? 難易度レビュー 保育士試験とは

筆記試験には9科目の教科があり、全部の科目で合格しないといけません。
それぞれ、どんな内容の科目があるのかどれが難しいか(私なりの基準ですが)解説していきます。

社会福祉

難易度★★★★★

名前の通り、社会全体のいろいろな福祉のことが出てくる科目です。
保育に限らず、介護や社会保障のこと、制度や法令、世の中で社会福祉がどう成り立ってきたか(歴史)など、出題範囲はかなり広く、まさしく沼のよう…。

どちらかというと1つ1つを掘り下げるというよりも、広く浅く知識を持っておく必要があります。

必ずしも最初に学習する必要はありませんが、この勉強で“福祉って何なのか”、全体像を学べるようになっています。

関連する科目…子ども家庭福祉、社会的養護

子ども家庭福祉

難易度★★★★☆

子どもや家庭と関連する福祉のことが出てくる科目です。

社会福祉よりは範囲がもう少し、子どもを取り巻く状況に近くなります。
児童福祉法の成り立ちと歴史、子育て支援策や児童虐待の防止、児童福祉施設などなど、
狭くなったといっても出題範囲はけっこう幅広いのですが…。

ただ、保育士資格取得をめざすということは、子どもが好きだったり、
子どもをとりまく環境に興味を持っている方が多いのではないでしょうか。

普段から子供に関わる福祉の問題、ニュースにも目を通したりして、
歴史や法令+今現在の子どもに関わる状況を学んでいきます。

関連する科目…社会福祉、社会的養護、保育原理

保育原理

難易度★★★☆☆

保育士試験全体の基本となるような科目です。
保育所保育指針」という、全国統一で定められている保育所保育の指針があるのですが、
そこからの内容出題が多いです。
辞書のように厚い「保育所保育指針解説」という本があるのですが、その本を読みこむことが大切です。
分厚くてどうしようかと思いますが、過去問を解いたりしていくとポイントがつかめてきます。

また、保育の歴史や保育制度、外国や日本の保育について、保育の現状と課題などを学びます。

保育についての勉強の根っこの部分という感じなので、
他の教科よりは、興味を持って取り組めるんじゃないかと思います。

関連する科目…社会福祉、子ども家庭福祉、子どもの心理学、教育原理、社会的養護

教育原理

難易度★★★☆☆

2015年から保育士は教育基本法における「教育」の担い手になりました。
教育基本法や学校教育法、教育要領などの内容を学んだり、
教育の歴史、思想などを覚える科目です。
人名や施設名、理論などの結びつきが問われたりします。

関連する科目…保育原理

※「教育原理」と「社会的養護」はニコイチといって、2科目で1つのような扱いになっています。
どちらの科目も合格しないと合格になりません。
(問題数も10問ずつ、試験時間も30分ずつになっています)他の科目は20問ずつ、試験時間は1時間

社会的養護

難易度★★★★☆

児童福祉施設などの養護系施設の内容や、入所する児童の調査結果など、
今現在の子どもたちをとりまく状態や問題を学ぶ科目です。
施設や法令、支援事業などたくさんあるので覚えるのはなかなか大変…。
内容も、出題基準日に合わせてアップデートしていく必要があります。

日ごろから子どもに関する社会問題などを意識していると理解しやすいと思います。

関連する科目…社会福祉、子ども家庭福祉、保育原理

※「教育原理」と「社会的養護」はニコイチといって、2科目で1つのような扱いになっています。
どちらの科目も合格しないと合格になりません。
(問題数も10問ずつ、試験時間も30分ずつになっています)他の科目は20問ずつ、試験時間は1時間
どちらかか苦手だと両科目が不合格になるので注意が必要です。

保育の心理学

難易度★★★☆☆

赤ちゃんの頃から老人になるまでの発達や、心理学についての科目です。
心理学者の名前や理論の内容を覚えていく必要があります。
また、発達障害や家庭での問題についても出題されたりします。

具体的な事例を読んで答える問題もあるので、ただ暗記するのではなくて、
勉強したことを活かしてどう答えるか、考えることも大切です。

関連する科目…子ども家庭福祉、保育原理、子どもの保健

子どもの保健

難易度★★★☆☆

子どもの病気や事故の予防など、子どもの健康と安全に関係することを学ぶ科目です。
アレルギーや発達障害、虐待なども関連しています。

この科目も、具体的な事例を読んで答える問題もあるので、
勉強したことを知識として活かして、どう実行するかが問われます。

発達に関することなんかは、
実際に子育てをしている方や、子どもと触れ合う機会が多い方は理解しやすいのではないかと思います。

関連する科目…保育の心理学、子どもの食と栄養

子どもの食と栄養

難易度★★★★☆

名前の通りですが、子どもや妊婦、日本人の食事や栄養など、食に関係する科目です。
過去問を参考に、食に関して出されている資料に目を通しておくことや、
保育所保育指針の食育についても勉強しておく必要があります。
栄養素の名前や不足するとなる病名も覚えたりします。

必要な栄養の細かい数字を覚えるのが苦手だったので、私は勉強に苦戦した科目でした。
ですが、全体的にどういう傾向なのか覚えておくだけでも役立ちます。

全科目の中では、理科っぽさが少し強い科目だと感じました。

関連する科目…保育の心理学、子どもの保健

保育実習理論

難易度★★★☆☆

「実習」という名のつく通り、実際に保育所などで働くとなった場合に、
実用的な知識が学べる科目です。

筆記試験が合格した後の実技試験にも役立つ部分があります。

  • 音楽(変調のしかたや歌の知識、楽譜の記号)
  • 造形(絵や色彩、工作の技法の知識)
  • 言語(絵本の知識)
    などが問われます。

ここは知っているかどうかなので、知らなければ覚えていく。
もう知っていれば簡単に答えられる問題も多いです。

保育所保育指針の保育計画や保育の内容の知識も必要になってきます。

関連する科目…保育原理

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