保育士実技試験では、
筆記試験のように○×で点数がつくような
はっきりとした合格基準は分かりません。
ですが、実技試験【造形】の概要では、
【求められる力】
令和5年 保育士実技試験 概要(造形に関する技術)より
保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができること。
と、あります。
このページでは、
- 実技試験「造形」で重要なポイントとは何か
- 合格した私が、実際に気をつけていたこと
をお伝えしていきます。
少しでも参考になれば嬉しいです。
【造形】画力よりも、課題の条件にそった保育の状況が描けていることが大切
絵が苦手だけど、消去法でしかたなく「造形」を選んだ方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、そこまで素晴らしい絵をかかなくても大丈夫!
絵の上手い下手よりも、保育の1場面としておかしくないようになっていることが大切です。
- 子どもたちにとって危険な、もの・遊びがないか
- 保育士は子ども全員に目が行き届いているか(これは実際の現場でも大事!)
- 子どもがやたら大きく大人にみえたり、保育士がやたら小さかったりしていないか
- 全ての「条件」を満たしているか
今現在、保育園など幼児と関わる仕事をされている方が
当たり前にしているようなことを
絵に描いていることが重要になってきます。
とはいえ、絵が下手でもいいというのは限度があって
- 何が描かれているのか分からないレベル
- 人や物のつくりがあきらかに変
(腕足の関節がない、全員で無表情、床や壁がひどくかたむいている等々)
ですと、合格点には届かないか
ギリギリになってしまうので
注意して下さい。
【造形】絵は写実的で、人物はしっかり描く!
これは絶対とは言い切れないのですが、
絵のテイスト(画風)は、写実的なほうがいいようです。
マンガっぽい絵ではなくて、ありのままに近い絵という感じですね。
目が点であったり、多少のデフォルメはいいのですが
現実にないものは、(分かりやすくなるとしても)描かない方がいいです。
- びっくりして、目から星がとびだす
- 歌って、音符が空中に浮いている
- 効果音を文字でかく
などです。
ここのさじ加減は説明もなかなか難しいので
過去の合格作品や、
テキストの模範絵などをみて参考にするといいですね。
また、条件で「子ども3人以上、保育士1人以上」となっていたら
全員、
- 少しでも顔が見える状態
- 体もほとんどが描かれている状態
にしておくのがベターです。
完全に後ろ姿ですと、1人としてカウントされない可能性もあります。
(描くのも簡単になってしまうので…)
子どもたちが集まっている構図でも、
横向きにしたり、
後ろ姿でも、少し横を向かせるなど工夫しましょう。
【造形】楽しそうで明るい配色
絵の色は、全体的に明るい色でまとめるのをおすすめします。
楽しそうで明るい雰囲気になりますし
実際に、保育所など小さい子どもが関わる施設は
明るい色でまとめられていますよね。
パステルカラーや、
赤、青、黄、黄緑、オレンジ、茶、などをメインにして、
黒、紫、ダークグレー、深緑、など暗めの色は
控えめor使わないことをおすすめします。
私の場合は、自宅で使う色鉛筆を選んで、
明るい色のものを多く、
暗い色は持っていきませんでした。
【造形】筆記試験で学んだことが大切
造形の試験問題には、子どもの年齢(○歳児クラス)がかかれてあることが多いです。
“○歳児クラス”では、4月生まれ~翌3月生まれの子がいるでしょうし
個人差も当然あります。
そうは言っても、その年齢らしい発達や遊び方に
大きく外れないように気をつけましょう。
また、保育現場で、どのような遊びや行事、生活の場面があるのかの知識も大切です。
筆記試験で勉強した時にでてきた、たくさんの「事例」や
保育実習理論で学んだ遊びの知識なども見直して、
その場面の絵の練習もしておくと安心です。
↑こういう風な「保育のあそび」がのっている本を読んでおくのもいいかもしれません。
ちなみに私は、造形の実技試験を受ける前には読んでいませんでしたが、
遊びのひきだしを増やしておくことは
合格したあとにもか・な・り、役立ちます!!
私は、保育士になった今、こういう本を読みあさっています。
参考までに…。
【造形】時間内に完成させる工夫が必要
最終的に「造形」の試験は、時間とのたたかいになります。
- 室内、園庭での背景をあらかじめ決めておく
- 保育士、子ども3人程度の性別・容姿・服(性格もできれば)決めておく
- できるだけ色々な場面を練習しておく
- ある程度、構図のパターンをしぼっておく
(机を使う場合の配置、床だけの場合など) - 使う色鉛筆を厳選して、自分の描きやすいように並べておく
(必要があればペン立て、タオルの上に並べる、トレーに置くなどお好みで♪) - 実際のサイズで、時間内より数分はやく描けるようにケント紙で練習する
- 場所も、狭い机のつもりでやってみる
(試験当日は傾斜がある机だったり、3人がけの長机だったりと、せまい場合もあります)
このような工夫をして時間短縮をしていきましょう!
後悔しないように準備が大事
どの方も、大変だった筆記試験を
9教科も突破して実技試験にいどみますよね。
「造形」の本番はたった45分!
本当にあっという間で、必死になって描くことになります。
合格率は筆記試験より高いと言われていますが
だからこそ!絶対合格できるように
事前にできる準備はなるべく念入りにして
合格をつかみ取ってくださいね!!
応援しています!!
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